「んなことあるかいっ!」
……っていう
ウルトラCは置いといて。
世の中には、
“基本”と呼ばれる術があります。
本来それは、
誰かが最初に
「こうやったらいいんじゃね?」
と試して、
うまくいった方法が
受け継がれていったもの。
だからこそ、教科書にもなってるし、
身につけておく価値がある。
基本を知らずにやってると、
「基本がなってない!」
なんて言われることも。
たとえば家事。
洗濯物は干す前に洗うし、
汚れによって洗剤を
使い分けることもある。
料理も同じ。
卵焼きを作るのに、
卵を混ぜずにフライパンで焼いたら、
それはもう「卵そのまま焼き」だ。
でも、知らなければやっちゃうんです。
僕もそうでした。
初めて卵焼きを作ったときは、
ただ作れたことが嬉しくて、
下味とか油とか、
どうでもよかった。
チャーハンに至っては、
今でもよくわかりません。
レシピ通りに作っても、
なんか違う。
それがまた面白いんですけどね。
DIYもまったく同じ。
本を読めば読むほど、
「基本」がどれなのか
分からなくなる。
でも、だんだんわかってきたことがある。
・家が重みで壊れない構造であること
・電気・ガス・水道が安全に使えること
・住むことに不安がないこと
それだけ押さえておけば、見た目は自由。
安全に住むための「基本」。
でも、楽しく住むためには
「遊び」がいる。
普通に暮らしていると、
家に飽きてくる。
だからこそ、
自分で手を加えることで
楽しさが生まれる。
「温故知新」
古きを知って、新しきを生み出す。
「基本」とは、あくまで成功率の
高いやり方のこと。
でも、時代とともにアップデート
されていくものでもある。
守・破・離
守:まず型を守る
破:そこから少し破ってみる
離:やがて自分だけの型を生み出す
「守」を知らずにやると、
だいたいは雰囲気でやってる。
でも、それでも前に進めば、
いずれ「守」に出会う。
DIYも同じ。
やればやるほど、
やり方が見えてくる。
誰に習ったかによっても、
そのやり方は変わる。
やり方は無限。
でも、「安全・安心」という
目的を果たす最適ルートは、一握り。
それこそが、「基本」と
呼ばれるものなのかもしれない。
「それって、本当に“基本”?」
当たり前だと思ってたことが、
意外と一番の非常識かもしれません。
……ちなみに、
あのときの卵焼き、
実はけっこう美味しかったです。
基本なんて
その程度のものなのかもしれません。